私のことを必要としてくれる人がいる
だからこそ舞台に出たいと思う
今参加させていただいている舞台は、本当は土曜日で出演が終了だった。
だが、これはお世辞なのかもしれないが、演出の白神さんや同じ舞台に立っているメインキャストの人たちも、
ぜひ一緒にやりたいと言ってくれた。
もともと私は、ダンサーと名乗っているが、決して修羅場の舞台を経験しているわけではない。
年数もそんなに重ねているわけでもない。
でも必要としてくれるのなら、私は参加したいと思う。
少なくとも私は、少しの間でも必要とされて、そう思えたことが嬉しかった。
だからすくなくともそう思わせてくれた恩返しをしたいと思った。
これは、今まではそこまで大切にしてきた考えではない。
自分でオーディションを受けて自分で仕事をみつけて、自らの力で前へ進もうとするのが基本だった。
だが最近は与えられるものをいかに大切にできるか、それの方が重要になってきている。
人から与えられたものは、自分が手に入れようとしたものではなく、誰かの思いが、乗っているからだ。
人の思いがのっているということは、その人だけで完結するのではなく、その人自身への恩返しにもつながってくると思う。
単純に自分だけの思いではなく、多くの人の思いをつないでくれると、私は思う。
この舞台が始まる前に芸術劇場のあるこの場所の氏神様である御嵩神社にお参りに行った。
こういうのもなにかの計らいなのかもしれない。
こういう縁を大切にしようとできる限り思っている。
明日の千秋楽が無事に終わることを祈って