この芝居。
というか最近、自分が見に行くことが本当に時間が少なくなり、関係するもの以外の観劇は圧倒的に少なくなっている。
だが、ワークショップで知り合った、なかなかおもしろい女優さん加藤彩の出演する作品として、ぎりぎりの時間の中足を運んだ。
もう、当初からいけるかどうか瀬戸際の時間帯で、劇場に入れたのもon time(制作には大変迷惑をかけました。すいません)
で、作品は、レイシをすることのできる主役(性格破綻者www)人が霊体の起こすさまざまな問題を解決していくというサクセスとおもいきやの作品だ。
この作品の出ている役者さんは、完全にストレート系の芝居。
ものすごい濃いキャラクターが出てくるというキャラの強さがすごく目立った配役だった。
もちろんその役回りが悪い方向に進んでいることはなく、楽しく見れることができた。
役者の出来よりも今回気になったのは、演出面だ。
探偵事務所のように構成があり、3つの事件的なものを解決していく。
テレビドラマなどにある次の話は・・・という感じ。
これが私はあまり好きなれなかった。
というか、3部作的な物のせいで、切りどころを失ってしまったように感じだ。
正直なところ、2つ目の話で、切れていれば、すごくお客さんの感情が集中したところで、終えたと思ったからだ。
事実私もこれでエンディングにいくのだろうなぁと思った矢先に次の話が始まったので、「おい!」とツッコミをいれたくなった。
一つ一つの作品は悪いわけではないし、見応えがあった。
あくまで、好みのはなしなので、正解はないけども、そのせいも合ってか、暗転が多かった。装置の移動があるわけでもないのに暗転が多いのはやはり気持ちが置いてけぼりになるような感覚は否めない。
だが、これを打ち消すようにキャラ立ちは素晴らしかった。
はじめはうざかった主人公が最後には愛しい存在になっていた。彼が今後どんな人生を歩んでいくのかって期待がある。(作品のなかのね)
8/30で終わってしまう作品だが、なかなか見応えある作品だった。
なので、ぜひ演出が頑張って欲しい。(ただこれは、あくまでも私個人の目線での話なので、立派な評論家がいればもっと違った評価をくだすことだろう。)