今までブログの中で何度も語られてきた、ヒトリワタリ。
1人で、その小屋で、表現をし続けること。
誰のため?
とてもこの部分に大きなものをもっているとかんじている。
その理由は私の中でとても深い部分にまで落ちていく。
芸能ってなに?ということばに。
日本でも西洋でもそうだが、元々は神様への奉納の為から生まれたと言われている。神事だ。
だからといって私は宗教観を語る訳ではなく、
「誰のために」なのだ。
自分を守るために、自分の知識や技術、自分の…
相手のために、お客さんのために、ここを支える人のために…
この根底がずれると同じショーであったとしても人に伝わるものが大きな差が生まれるのだとか思う。
話を戻そう。
ヒトリワタリ、1回目。とても狭い空間だった。
自分の所属していたインプロ団体で、よりもっとより良い舞台(あえて、ショーではなくそう書く)をめざしたいと思い。ロクディムや、東京コメディストアJで活躍していた 渡猛 彼がなぜこんなに人をわかせることが出来たのか、気になって足を運んだ。
ゲストは依田さん。
依田さんは嬉しさと緊張のあまり、頭を丸めてきたと話して場を盛り上げていたのを憶えている。
その頃の私は色んな壁にぶつかつていた。自分が何のためにインプロをやっていたのか。同じメンバーが同じような悩みを抱えているということは、やはり何か問題があるからだろうと分析もしていた。
1回目のショー(ヒトリワタリ)が終えるとき、彼の汗を見た。笑顔を見た。さらけ出していた。
私は確信したのは、この1回目を終えるときに、自分のやりたいことを理解しつつあった。
当時はまだ言葉に出来ないあやふやなものだったが、自分に足りないものはここにあるんだというわずかだが感じることがあったんだ。
そこが自分たちの舞台は自分達の表現をする場であり、根本的に考え方が違うのだからそれを大成するのは難しい。
フリーになるまで、ワタリーショップという場所でその自分の足りないものは何なのかを探し続けた。
その間にヒトリワタリはどんどん進んでいく。回を重ねる度にお客さんの笑顔が私には妬ましく思うこともあった。
1年の間にいろんなことがあったのが良く思い出す。団体を卒業してフリーになり、今までの関係性がほとんど、なくなった。私にとって暗黒時代が始まった。 ショーに関わることがまずなくなる。
今考えればこの時が長い長い学びの時間なんだと思える。
私生活の中でもその年には変化の多かった。結婚を意識するまで行っていたパートナーとも別れたし、インプロをより集中するために、10年続けたタップダンスを辞め。そして、今指導員になったが、アイアンガーヨガの指導員になるべく特別クラスも始まった。仕事も複数やっていたものを削る。芸能界でへまをやり、干される。などなど、上げればきりがない。
この文書を書きながら気づきつつあること、これは本当に学びの時間だったんだと腑に落ちる。こんなにも濃い時間を過ごさせてもらっていたことを。
一つの区切り、この2016年12月。
いま、私は、自分のためから、誰かのために変われただろうか。
自分では変化をしてくれた実感と、その目の前に広がる大きな世界に嬉しさと大変さと、でもワクワクする自分がいる。
ヒトリワタリの写真を撮っていて思う。
私はこの人を選んで良かったと。
これが終わりではなく、これが始まりなんだ。
一つ希望を言えば、私もこんな風にブログに書いてくれる人が現れることをwww
私の1歩は 1月28日土曜日13時から、ワニズホールで行います。どうぞよろしく!
詳細!! きてねーーー!! たくみとヒロキュンのショー