バレエ団の仕事は多いときと少ないときがあるが、今年は少なかった。

やっぱりないと寂しいもので、あっという間に１年の月日が過ぎてします。
最近は私はダンサーという役職ではありながらも、果たして、本当にダンサーなのかって
思う。踊りを踊り続けてもう１５年以上の月日は流れてきている。
２０歳を過ぎてのから全く身体が使えなく運動神経も人並み
むしろボールスポーツは全くできなかった。
走るのも遅いし、運動は好きでも決してトップを取るようなことはなかった。

そんな中で自分が一番苦手だから必要と思って、
スタートしたのがこのダンスであった。
私の行動原理の一つにできるからやるというよりは、
できないからやる。

というものが自分のベースになるようだ。
できることを伸ばすのももちろん。
それ以上にできないのはなぜだと思って研究する要素がどうやら強いと
より最近思う。

最近は踊りよりも即興遊戯者として、渡猛師匠に弟子入りをし、それに趣きをおいている。
その時に感じることを表現するのが即興。
踊りも本当はそんなスタンスなはず。

実は一番怖がりで一番苦手なものなんだろうと思う。即興が
でも、だから興味があるし、大好きだしここまで関わることがあるんだと思ってきた。
自分が即興を愛するのは他の全ての表現や関わりにマッチするからだと思う。

今まで氣づかなかった、言葉や行動、そして、空気感。
へんてこな扱いを受けてきたけど、それは自分を見ることができなかったから、
自分を見る勇氣がなかったからだ。
自分を見つめていく作業をすれば、心が変わる。
心がわかれば、その行動全てが変わってくる。

このバレエ団のしごとも今日預かることができて感謝をしたい。

１０月にオマーンに飛びます。