今井純さん率いる 東京コメディストアJは数年前に解散をし、今そのグループは存在しない。
だけど、そこで学び、ショーをやっていた事実は残り、その場で力を得た人たちは今でもインプロを続け個々が何かしらの活動をし続けている。
今日のショーはそのJのメンバーであった 長澤英知さんの主催イベントで
私にとっても、 1月の初めてのインプロライブ、演劇の街下北沢にて。
普段、ヒトリワタリは欠かさず見ている私は、やはり自分1人なった時でもそのパフォーマンスをどのように発揮することができるか、そして、その場にいることができるかということが、私の永続的なテーマである。
人前に立って何かするのは、今だに日常ではないので、ヨガの指導の練習をする時も異常なまでの緊張をするというこの私。
決まった言葉や、決まった動作をするというのは実はかなり苦手なんだよね。
本当にダンサーか?って言われますけど、苦手なものは苦手ですから、こればかりはどうしようもない。
ショーはやはり素晴らしかった。良いショーは自分を楽しませることもそうだが、その立ち位置にいることも考え教えてくれる。
この感覚を味わいながら、あのステージに足を一気に踏み入れられるぐらいの状態でいること。
難しことをやるというより、この小屋そのものがどれだけの空気を掴んでいるのか。
ルールに縛られることなく、それを打破し続けられるか。
もう一回コールもでたり空気は常に暖かかった。
だからこそ、渡さんの大きさを感じた気がする。
月に1回ひとりでしょーを行うことの勇気と行動力は並のものではないのだと改めて実感することになった。
渡さんが怪しい!!
ということではなく、 手書きで、文字が書かれているということだ。
これは小劇場などで、自分のお客さんにサンクスカードなどを出したりするときに行ったりするのだが、すべてのお客さんに対して個別メッセージを送るというのは、並大抵の努力ではできるものではない。
恐るべし英知!!
そして、私個人的に最もこのショーに来てよかったと思えたのは、この2部のことだ。
即興ショーを終えた後に、英知さんが渡さんへのインタビューをするという。
いわゆるアフタートーク形式だ。
もともと、即興は自分の好きなジャンルではあるが、それ以上に自分の心の中での考え方、その全てが即興に当てはめることができるのではないと思えるぐらい。今の私には、即興から学ぶことが多い。
言葉にすれば、薄いものになるかもしれないが、やはり本質の言葉は何にもまさる学びだと思う。
「即興とは、どこまで人を愛することができるかということ」
渡 猛
「どこまで人と愛し合えるのか。先がわからない、何かを楽しんで、この人から出てきたものを、
ダメにするのではなくて、それいいね!ってする行為。自分が受け入れられない時のことは、
アイディアではなく、自分の悪い感覚だったりすることがある。
どれだけ、そのムカつく人がいて、許せない人がいて、でもその人の事を理解して、
その人の楽しいところを見て、楽しむこと。
お客さんに対しても、何を言ったら、この人達はハッピーになるのかを考えることって、これは愛ではないかな。」