身体の動きは私のテーマと言える。
しかし、残念なことに身体はそこまでのパフォーマンスを発揮できない。
小さい頃から、balletをやってきたわけでも、ダンスをやってきたわけでもない。
純粋培養のエリートとはいかないのだ。
身体のパフォーマンス力は大きく才能の有る無しがプロの中では大きなものになってくる。
その元々持っている素質を更に努力で磨き上げていくのだから、当然のことながら、同じ線上に立つことはできない。
これが、ダンス界ではタブーとしているが、皆わかっていること。
身体は効いたほうが絶対に良いが、表現はまた別のパートとして存在する。
このきかない体にもメッセージは存在して、身体は動きたいと思っている。
そのジャンルの中で私が最近注目しているのが、コンタクト・インプロヴィゼーションというもの。
出会いはもともと、インプロをやっているという点から、スタートしているからわかりやすい。
踊りの動きを決めているのではなく、2人いないと成立しないというもの。
踊りはもともと、個人が個人として認識されている。
群舞であっても、
そんな中、コンタクト・インプロヴィゼーション。
これだけ、初めての人たちと打ち解けて、接触することができるのは素敵なコミュニケーションツールだと思える。
人はプライベートエリアがあるので、それは合って当然で人間だから当然なのだ。
でもその中に入れて、共に感じ共に動く。もっともっと、勉強したい動きだ。
講師:勝部ちこ、鹿島聖子(コンタクト・インプロビゼーショングループC.I.co.)より
in and out of contact